「阪急5100系 5128F 過渡期編成」完成
「阪急5100系 5128F 過渡期編成」の完成
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 「阪急5100系 5128F 過渡期編成」が完成した。パンタグラフがシングルアープタイプに換装後、大規模修繕が行われるまでの姿となる。編成は8両であるが、今回10両制作して2つの時期が楽しめるようにしている。写真では

 <5128 5678 5683 5129><5120 5670 5681 5121>

の「4+4」にしているが、「5670 5681」を抜き取って「<5140 5127>」を組み込めば、更新工事直前の「4+2+2」編成となる。

「<5140 5127>」を組み込んでみた
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 「<5140 5127>」は「5670 5681」の位置に入れるのではなく、イメージとしては「5120」以下4両を2両に短縮し、「5128」以下4両との間に挟み込む感じ。

 <5128 5678 5683 5129><5140 5127><5120 5121>

一見して「6M2T」の高出力編成にも見えるが、「5140 5127」は電装解除をして暫定Tc車となっていたようだ。また「5140」のパンタグラフは下枠交差型のままであり、編成中に2種類のパンタグラフが混在することになった(暫定Tc車ではあるが、パンタグラフは上げて走行していた)。

「5140」は床下機器が外されていた
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 「5140」は一部の床下機器が外されていたようで、それに伴って主抵抗器付近の車体裾水切りもなかったようである(水切りは床下機器側に付いていた?)。模型の床下機器は今回も武蔵模型工房さんがDMM.makeで公開されているデーターを使っているのだが、今回のものにずばり適合するラインナップがない。従って汎用の10連用を使ったのだが、せっかく3Dプリントされたものを切り落とすのは勿体ないので床下機器はそのまま取り付ける予定だった。しかし「水切りがない」という事実を発見し、「これは再現しなくては」と水切りともどもカットすることになった。
 前面ナンバーは省略している。これまた当初は、ナンバーを貼っておいて、気が向いた時に中間車他不足する車両を作って「5140F」も再現できるようにしておこう、という考えもあった。しかし床下機器を切り落とし、水切りのない姿を再現したことで「5140」は完全に中間車専用になった。そもそも論で、中間に組み込む車両は幌を付けることにしているので先頭用と共用するのは難しい。本音では前面へのナンバー貼り付けが苦手ということもあり、「省略」という形に落ち着いた。

更新車とのパンタグラフのちょっとした違い
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 「5140」の説明に熱が入ってしまったが、他の部分が基本的にこれまでの作品を踏襲しているので話すことがないのだ。パンタグラフ周りも更新車と同じで、使ったパンタグラフもカトーのEH200用で変わりない……おっと、違いがあった。パンタグラフのホーンの数が更新前と後で違っている。よって前回は285系用のパンタグラフとシューのパーツを交換したのだが、今回はEH200用そのままとなっている。写真左が前回、右が今回の車両だ。

旧作を取り出して並べてみた
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 「5128F」を作るのは何とこれで4回目である。というわけで歴代「5128」を並べてみた。
 一番左が一番最初に作ったもの。制作当時の実車に合わせて、シングルアームに換装され、「5140 5127」を組み込んだ編成となっている。エアブラシ導入前だったのでスプレー缶で色を塗っている。従って「GMの阪急マルーン」だ。全体的に作りが甘く、そして経年によりパーツが取れたりしている。
 左から2番目が実車の変化に合わせて作った更新車。ドア交換工作が非常に面倒に感じた記憶が残っている。今では当たり前のようにやっていて感覚が麻痺してしまった(笑) この頃から阪急マルーンには自家調色塗料を使っている。今よりも暗めの調合だ。こちらも連結器が破損しているが、破損時には既に原形仕様の5100Fが完成しており、5128Fもそのうち作り直そうと思ったので修理していない。
 そして右2つが近作の「最新仕様」にして私の中での「決定版」となる。流石にもう「5128F」を作ることはないと思うが、一応「7連時代」なんていうのもあるので……。

(2025.05.15)
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