椿の花をマクロレンズで撮った、ただそれだけの写真である。但し、その「マクロレンズ」が少し特殊。ミノルタの「AUTO BELLOWS ROKKOR 100mm F4」というレンズで、「BELLOWS(ベローズ)」というのがポイント。ベローズというのは蛇腹のことで、このレンズは別売りのベローズを介してカメラに取り付けることを前提としたマクロレンズだ。レンズ名には「マクロ」が入ってないが……確かマクロ専用レンズ……だったはず。あまり記憶に自信がない。ベローズ専用レンズはこれ以外にも2本か3本買った記憶があり、そちらとごっちゃになっている可能性も。
その昔、中古カメラやレンズにハマっていた頃にベローズも面白そうだと買ってみた。しかし使ってみて分かったことは、面倒くさい。ベローズは三脚使用が前提となり、さらにベローズの扱いでひと手間ふた手間余分にかかる。従ってほとんど使っていない。「ベローズとは手間のかかるものである」という勉強代を払ったようなものだが、納得はしている。
本体は「X-1」という、これまた使用頻度の低かったカメラだ(レンズよりは使った)。ミノルタのMF一眼レフ時代のフラグシップ機で、他社であれば別売りのモータードライブが付けられそうなところ、当時のミノルタはその辺未熟だったために着脱式に出来なかった。モータードライブ専用の「X-1 MOTER」が別にラインナップされ、私が本当に欲しかったのはそちら。しかしかなりの希少品で、現在に至るまで実物を見たことのない幻のカメラである。仕方なくノーマルの「X-1」を買って気分を紛らわせたのだが、まあ結局あんまり使わなかったなあ。最近あまりぽんぽんカメラやレンズを買わないのは値段のこともあるが、一応は昔のことを反省してるんだよ?
(2025.04.16)
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