「函館市企業局交通部500形530号」完成
函館市交530号が完成した
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 撮影後写真見返してて、扉の所に何か(ゴム系接着剤?)が付いているのに気付いた。撮り直すの面倒なので見なかったことにしてください(以下全部同じ;一番最初に言うことがそれか!)。
 気を取り直して……「エヌ小屋」製キットを組み立てた函館市企業局交通部500形の530号が完成した。実車は500形のラストナンバーにして当時の姿を唯一残しているようだ。模型はほぼ素組み。ともに発売されたグレードアップパーツ(エッチング製)を購入していないので、代わりに少しだけディティールアップ工作を施した。実のところ実車のイメージをしっかりと掴んでいたわけではないので、塗装については指定色をそのまま塗った。上半分はいいのだが、下半分の色が本当にこれでいいのかは疑問の残るところ。ただ、今回実車写真を見て「こんなに彩度高かったっけ?」と驚いていたので、私が持っていた元々のイメージに近いと言えば近い。ちなみにこの色はMr.カラーの「ネイビーブルー」なのだが、あんまり「青」という感じがしないので、陰で「メイビーブルー」と呼ぶことにした。

前面
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 前面のディティールアップは前面窓とライト。窓は塩ビ板を削り出してはめ込んでいる。ライトは穴を開け、ヘッドはφ1mm、テールはφ0.5mmのファイバー線の先端を少し炙って丸めたものをレンズとして使用した。
 排障器は当初、説明書を見て車体上半分の「ウッドブラウン」だと思っていたのだが、実車を見ると赤っぽく見えた(注釈しておくと、橘雪翼は色弱持ちである)。他のモデラー氏の作例にもなんとかレッドを塗ったという記述があり、私も赤2号で塗ってみることにした。凹部に黒を墨入れしたのだが、手元にあったエナメルの艶消し黒が固まりつつあり、フラットベース成分が攪拌できなかったために艶が出てしまった。塗料を買い直してやり直ししたいところだ。
 前面方向板は、成型時のヒケが出ていたが何の対策もしていない。また真っ白なのもどうかと思うので、この2点合わせて何とかしたいところ。先述のグレードアップパーツには排障器や方向板のパーツが含まれていたようで、やはり買っておくのが正解だったか。
 Zパンタグラフの向きから言って左が「正面」なのだが、こちらの側は少しナンバーが傾いてしまい、前面方向幕に塗った白(正確にはガイアノーツのニュートラルグレーI」)にもムラが出ている。なかなかうまく行かんね。

パンタグラフはアルモデル製品
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 屋根上では、Z型パンタグラフにアルモデル製品を使ってみた。当初は別のメーカーのパーツを使うつもりだったのだが、いざ組み立ててみるとどうにも使いにくく、急遽アルモデル製を調達することに。キットのモールドは削り落とし、パンタグラフの方も台座部分を切り落としている。
 Z型パンタグラフは函館8000形についてもこちらに取り換えたいところだ。

車体側面
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 側面にはステップを取り付けた。このキット、少し前に後輩が作り始めていて、その後輩に触発?される形でのディティールアップとなった。私は先述の通りグレードアップパーツを買っていないので、手元にあったタヴァサの国電用を流用。従って厳密には形状が異なると思われるが、雰囲気としては悪くないと思う。
 側面が少し寂しかったので、グレイスモデルの8000形付属デカールから「入口」「出口」の表示を流用した。これまた実車とは微妙に異なるが、とにかく雰囲気優先である。ちなみにグレイスの8000形のデカールは初期ロットと二次ロット?で少し内容が異なり、この「入口」「出口」表示は初期ロットでは必要分のみ、二次ロットは必要数の倍収録されていた。10年ほど前に組み立てた2両(先ほどのリンク)は初期ロットで余りがなく、今回使ったのは後日買い足した二次ロット(未組み立て)のもの。従ってその1両を作るときは失敗が許されなくなったが、初期ロット2両と今回はミスなく貼り付けられたので次もきっと大丈夫だろう。

背景はパッケージより
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 キットのパッケージは、裏面がちょっとした展示台として使えるようになっている。粋な計らいである。写真に写っている建物を調べてみると、今から100年も前、1923(大正12)年に建築されたという「旧丸井今井百貨店」らしい。次に函館に行くことがあれば、市電の写真もだがこちらの建物も訪れてみたい(前回も前を通るぐらいはしたかもしれないが、記憶と写真に残っていない)。

アングルを変えて
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 上の写真、写真で見るとそこまででもないが、実物はちょっと寸詰まり感がある。そこでアングルと車両と背景の位置関係を変えてみたものがこちら。当初はこちらを使うつもりだったのだが、パッケージの紹介には不適だったので差し替えることにした。せっかく撮ったのでこちらの写真も載せておく。

(2024.11.22)
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