鉄道模型制作報告
「旧国 阪和・片町線(III)」その9
クハ79066最後の山場?

 各パーツが仕上がって来たので、いよいよ車体を箱にしていく。モハ30とサハ57は簡単なのだが(*1)、クモハ60は屋根の切り継ぎ延長が、そしてクハ79066には最後の難関が待っている。キットの前面パーツはおでこにRが付いたタイプだが、クハ79066はストレートのままなので屋根と現物合わせの調整が必要だ。当初は「雨樋接着→屋根接着」の予定だったが、パーツの構造を見て「屋根接着→雨樋接着」に変更。前面パーツは思ったよりコンマ1ミリほど削り込まなければいけなかったようで、慎重にやすり掛け……よく考えたら上から雨樋付けるのでそこまで几帳面に屋根とぴったりにする必要はなかった。

*1 腐っても切り継ぎしているので、屋根と長さが合わなかった場合は阿鼻叫喚となる。

雨樋接着

 雨樋の接着まで完了したところ。縦樋は丸管なのだが、実は“こめかみ”部分の処理は実車の形状を再現していない。かなり手間がかかりそうなので、以前からずっと一貫して見なかったことにしている。

乗務員脇の手すり

 先週少しだけ触れていた乗務員脇の手すりはこんな感じに仕上がった。接着は箱にする前に済ませてあるのだが、今日ここまでの作業で何度も引っ掛かって壊しそうになっている。完成後含めて慎重に取り扱わなくては。

平妻車と半流車の車高問題

 これまた先週の話の続きで、「平妻車と半流車で床板の高さが違うので」の修正結果。左がサハ57で右がクモハ60……うーん、追求するならあともう一声!なのだが、許容範囲内としておく。

各種部品の取付穴

 屋根には様々な部品が付くので、取付穴を開けていく。パンタグラフやベンチレーター、屋上ステップにヘッドライト。あ、信号炎管のことを忘れそうになっている。クハ79066はガーランドベンチレーターなので、ベンチレーター用の穴は不要(GMのガーランドベンチレーターに取付用の足がないため)。
 これらの部品のうち、屋上ステップのみ塗装前に接着している。別に塗って後から付けた方が塗り分けは簡単なのだが、繊細なパーツなので塗装前にしっかり接着した方が気が楽なのである。その屋上ステップの取り付け位置は、スケール通りで言えばもう少し前方(車端寄り)なのだが、模型の構造や私の技術力の問題があって妥協している。

パンタグラフはPS11

 パンタグラフはクモハ60、モハ30共にPS11なので、トミックス用の4つ穴を開ける。4つ穴というだけでも神経使うのに、寸法が「7.2×8.5」? キリのいい数値ではないので位置決めが難しい。中央の車両がクモハ60で、屋根の切り継ぎ部はパテを盛って継ぎ目消しを行った。以前は1枚の屋根板を適当な場所で切り、間にプラ板で詰め物をして延長していたのだが、何かの時に51系の屋根板が余ってからは2枚を継ぐ形にしている。

(2024.10.20)
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