学校からの帰り道、カメラ片手にスナップ写真を撮りながら歩いた日の１枚。2002年の9月か10月頃の写真だ。現在の9月は夏と変わりない気候だが、当時は暦通りの涼しい風が吹く昼下がりだった――ような記憶は特に残っていない。だってまさか20年経ってこんなに暑くなるなんて思ってもみなかったから、いちいち暑かったかどうかなんて覚えてないねえ。多分涼しかったんじゃないかなあ。まあともかく、今日はちょっとでも涼しさを感じて欲しいな、ということで秋の写真だ。
　カメラは「Leica M6 TTL」で、レンズは「MINOLTA G-ROKKOR 28mm F3.5」。「帰り道」とは表現しているが、最寄り駅ではなく寄り道――最寄りの隣駅へ向かって歩いていた。学校はその２つの駅間の、正確ではないが「5.5：4.5」ぐらいの地点に位置していたので、土曜日などの時間のある日はそういう遊びをすることもあったのだ。あ、ちなみに、ここでいう「学校」は大学じゃなくて私立の中高一貫校。土曜日も普通に授業があったんだ。生徒じゃなく教員として通っていて、だからライカとかいう高いカメラを持ってたわけ。今だったら学校にカメラ持っていってたら要らぬ誤解を招いていただろうなあ。っていうか盗難とかのリスクを考えてもそんなもの持っていくべきじゃないよな。ま、20年以上も前の、今より緩い時代の話だ。