ニコンのＦマウント用テレコンバーター「AF-S TELECONVERTER TC-14E III」を遂に買ってしまった。今年の１月に値段が下がっているのを見て「２月になったら買おう」としていたのだけれど、２月に入った途端急に値上がりして中止していたもの。先日久しぶりに値段を確認したら、１月のそれよりやや安くなっていたので即決。私が超望遠で写真を撮るのは３月のメジロがメインなので、１回機会を逃したことになる。果たして値下がりまで待ったのが正解かどうかは今を以てよく分からない。

　以下テスト撮影。適切な被写体に困ったので、近所の鉄塔を撮りに行ってきた。

　上の写真はテレコンを使わず、500mmで撮影したもの。下が今回の1.4倍テレコンバーター使用時で700mm相当だ。なお、手間を惜しんで三脚は使わず手持ちで撮影したので、諸々厳密でないことはお断り申し上げておく。
　２倍ではなく1.4倍なので劇的な変化というわけではないのだが、それでもはっきりと大きく写っている。今からメジロを撮るのが楽しみでしょうがない。画質的にはよく分からないのだが、解像力の低下は感じない。光線の加減などもあって厳密なことは言えないのだが、等倍鑑賞するとややフレア？ハレーション？みたいなものが目立つような気はする。どう頑張ってもレンズの枚数の増加によるあれこれは避けられないので、その辺は仕方のないところだろう。ま、私はぱっと見が良ければそれでいいんですよ。

　ちょいとしたおまけで、テレコンを付けた状態で敢えてズームを戻し、合成焦点距離が500mm近くになるようにして撮ってみた。テレコン非使用時の500mmと比べても……特に違いを感じない。撮影日は少し雲が多く、光線状態が刻一刻と変化して条件が揃ってないので、比較しても無意味なところもあるんだけど。

　「テレコン非使用時」（上）と「テレコン装着で500mm付近」（下）から、碍子の部分を等倍切り出ししてみた。露出は揃えてあるはずなのに何故か後者の方が若干明るく写っているのは……多分その時の雲の具合によるものだろう。私の目に映る限りではテレコンを付けたことによる画質への影響は全く問題なし。１段暗くなるので感度を上げざるを得ない、というシチュエーションでのノイズ増加の方が気になりそうだ。
　手振れ補正の効きが弱くなるはずだが、それも体感では差を感じなかった。シャッターボタンを半押しすると安定したファインダー像で被写体を狙えた。もちろん撮影結果もこの通り。少なくとも手振れはしていない……露光時間1/2000秒で撮ったものがブレる方がおかしいんだけどね。

　１枚目の写真でさらっと「D6」のお披露目とかできたら面白かったんだけど、残念ながら懐具合が厳しかった。いつもの見慣れたD810です。残念！　頑張ってマウントアダプター経由の「Z6 II」とかも考えたんだけどね……それでも無理があったよ……。