ブックヌック「星雲休憩室」
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第二弾と言いつつ新ジャンル?
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「アリス紅茶店」に続く“ミニチュアハウス”第二弾は……第二弾にして早くも新ジャンルになるかもしれないブックヌックの「星雲休憩室」を作ってみた。まず、「ブックヌック」とはなんぞや?から。実は私もよく分かっていない。ネットショップでミニチュアハウスを検索していたらたくさん出てきた。ミニチュアハウスとの差別点を挙げるとすると、外形が直方体をしており(上面が屋根状になっていたり曲面を描いているものもあるが)、縦長である。本棚で書籍類と一緒に並べられそうな、そんなシリーズである。英語の綴りは「Book Nook」で、「nook」は「片隅」等と訳されるが、「Book Nook」は「本の隠れ家」みたいな意味合いもあるそう。 |
Nゲージのブック型ケースに挟み込んでみた
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ミニチュアハウスが建物を模しているのに対し、ブックヌックにはそういった縛りがなさそうである。この「星雲休憩室」は何かしらの建造物(ファンタジーの世界観で、星間旅行の際に立ち寄る施設?)だが、見ていると街角だったり自然あふれる場所だったりと、小さなジオラマといったものも多かった。
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正面より
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左右もがっちり固められており、奥行きが感じられる構成。中は暗くなりがちで、「アリス紅茶店」以上に照明が重要で効果的だ。キットには配線済みのLEDが5つ付属しており、各所から巧みに内部を照らし出すように設計されていた。 |
設計思想の違い
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メーカーは「CuteBee」というこれまた中国の会社……っぽい(詳細不明)。ブックヌック全体がそう、というよりもこの会社の設計方針と思われるのだが、部品の構成は「アリス紅茶店」とは大きく違う。「アリス紅茶店」では様々な素材を組み合わせて作っていったが、今回の「星雲休憩室」はほとんどの部品が木板からレーザーカットされたものになっている。箱を開けるとプラモデルのランナーよろしく複数枚の木板が出てきて、手順に合わせてカッターナイフで切り出し、はめ込んでいく。接着剤の必要箇所は少なかった。 |
ブックヌックの特性からくる割り切り
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ミニチュアハウスは360度全方向からぐるっと眺めることが出来るが、ブックヌックは正面方向の狭い角度からしか鑑賞できない――といったあたりからくる割り切りで、木板は片面のみに印刷が施され、印刷面が正面を向くように組み立てる。写真は向かって右側中央ぐらいに設置されるパイプオルガンで、見える側は細かなプリントが施されているが、反対側は木目が剥き出しとなっている。 |
完成少し前の状態
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説明書通りに作業を進め、4面を組み立てて立体になったところでLEDを試験点灯してみた。残すところ左側面だけの完成間近の状態で、こんな様子を見てしまうと否が応でもテンションが上がってくる。早く完成させたいと感じる一方、左側面を組み付けてしまうともうこの状態を見ることはできない。そんな葛藤の下、記念撮影をして次の作業へと移った。 |
完成間際・非点灯状態
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ついでなので非点灯状態も押さえてある。天面には格子状の模様があり、陽が差し込んでいるような風情も感じられる。こんな様子も完成してしまうと見られない。 |
ライトのスイッチ
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単体で写真を撮っていないので、上の写真から等倍切り出ししたピント合ってない画像で申し訳ない。LEDの奥に見える基盤がライトのスイッチだ。タッチセンサーになっていて、触れることでライトがオンオフできる。当初はこれをどこに配置すればいいのか分からなかったのだが、直接触れなくても、木板越しでも操作できることが分かって天面裏側の目立たないところに設置。触るだけで反応するのも不思議な気がするのに、直接触らなくてもいいとなると仕組みがとっても気になるところ。そういえば今使っているPCモニターも、樹脂製のベゼルの該当部分を触れれば反応する。そういう電子部品があるんだねえ。
(2024.05.07)
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