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2023年10月に読んだ漫画

タイトル巻数評価
< 新刊 >
  SPY×FAMILY 12  ☆☆★
  MFゴースト 18  ☆☆★
  異剣戦記ヴェルンディオ  ☆☆★
  あおざくら 防衛大学校物語 30  ☆☆☆★
  いびってこない義母と義姉  ☆☆★
< 既刊 >
  転生したらスライムだった件 16  ☆☆☆
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 71  ☆☆★
  こちら葛飾区亀有公園前派出所 72  ☆☆★
  東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 11  ☆☆★
  新米オッサン冒険者、最強パーティに
  死ぬほど鍛えられて無敵になる。
 ☆☆★
  違国日記  ☆☆★
  鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!  ☆☆☆
  グラゼニ〜大リーグ編〜  ☆☆★
  昭和のグラゼニ  ☆☆★
  ぐらんぶる 18  ☆☆★
  トリリオンゲーム  ☆☆☆
  Re:ゼロから始める異世界生活 第四章 聖域と強欲の魔女  ☆☆★
  剣鬼恋歌 Re:ゼロから始める異世界生活†真銘譚  ☆☆★

 

【SPY×FAMILY】
 前半は緩い展開で後半は概ねシリアス。あれ? この漫画こんなにシリアス成分多めだっけ? 私としてはこれぐらいの割合が好みだが……思い返すとバスジャック事件は(アーニャのせいで)緩めの話だったか。いずれにせよいいところで11巻終わるので、次の12巻が早めに出るのは嬉しい。もしかすると出版・編集サイドの気遣いなのかも?

>スターライトアーニャ
何か語呂が良くて印象に残る。ソシャゲとかでSSRのカード名に使われそう。いや、ソシャゲとかあんま知らんけど。

>食べ物を放置するな/ネズミとか出る
うんうんわかる。ここで「G」と言わなかったのは偉い。

【MFゴースト】
 勝負に勝って試合に負ける、みたいな展開と言えばいいかな? 最後は超僅差のカメラ判定になるが、カメラがドローン搭載のもので議論が沸き起こる。作品中のMFG視聴者と現実世界の読者に「カナタが勝っていたんじゃないだろうか」と思わせる演出だろうか。
 次でいよいよ最終戦になるわけだけど、これってMFGワンシーズンで完結になったりするのかな。気が付けば20巻が見えるところまで来ていて、最終戦があっさり終わるとも思えない。5冊かかると仮定すると23巻……一昔前なら終わってもおかしくない冊数だ。もちろん、最近の基準で言えばまだまだ続いてもおかしくない。アニメ化されたぐらい人気はあるので、作者の当初の構想はどうであれ引き伸ばしにかかるのだろうか続くのだろうか。

【異剣戦記ヴェルンディオ】
 一難去ってまた一難で落ち着く暇もない。物語のスタートが明るい雰囲気だったので、あまり重めの展開は好まない……というのは前に書いた通り。この先私が危惧しているものになるのか、それともピンチを脱出して束の間の平穏が楽しめるのか。

【あおざくら 防衛大学校物語】
 帯に「ついに」とか書かれてるし、後半の展開がまさにそれだったのでまさかの唐突な完結かと思って焦った。告白の返事でいきなりプロポーズするなよ!(笑)

>人間会計奉行
怖ぇぇぇぇぇ! 近藤学生のスペックを甘く見てたわ……。ところで12万1280円って安くない?って思ったのは私だけだろうか。1回2回ならそんなもんでもおかしくないが、表現からしてもうちょっと部屋会は開催されてそう。小食の集まりならともかく防大生が8人?だし。いや、お金かかってしゃーないから安い店見つけてある可能性も高いが。

>恩もある
武井の口からこんなセリフが聞けるとは……。お前も成長したんだなあ。

>フィギュアなんでも1つ
ボードゲームの欠員補充のために駆り出された芹澤が真田と交わした約束。フィギュアを1つ買ってくれるということだが大丈夫かな? 今すっげぇ値上がりしてて下手すりゃ3万円とかだぞ。そういう高いのは受注生産の限定フィギュアで、店に置いてあるやつはせいぜい2万円ぐらいなのかもしれないけど。

【いびってこない義母と義姉】
 学校編に入ってもド安定の展開で安心する。クラスメイトがヒソヒソ話……キャラクターの目元が隠れている表現といい普通の漫画ならここは悪口が相場だ。ところが美冶を陰から暖かく(?)見守ってるだけ、という言ってみれば本作の様式美だった。
 ところが新登場人物のところで多少不穏な空気が。ぼそっと放った一言が「他人の気持ちなんて分からなくて当然だろう」……まあこれもいつものアレであると信じて6巻を待ちたい。

【転生したらスライムだった件】
 ヴェルドラ復活と国家間の交渉がメインの巻。別の漫画だとこうした国や大きな組織のトップ同士の駆け引きってのがつまらないなーって感じることが多いのだが、『転スラ』には当てはまらない。これはむしろ、つまらないと感じる作品の方がリアルだからだったりするのかもしれない。記憶ではリムルの魔王化とワルプルギスの間の印象がほぼ全くないのだが、読んでみるとなるほどの過程だったりする。
 ラプラスの雇い主(?)がカグラザカ・ユウキだった、というびっくり展開なのだが、読み返してみると10巻でそれっぽい描写があった。この巻読んでから読み返すとかなり明白というか、とても分かりやすい伏線だった。つまりそれは私の読み込みが甘かったということである(笑) ところでこれ、ユウキはクレイマンをも手下にしているという認識でいいのかな? クレイマンが言う「あの方」は、この流れだとユウキ以外に考えられない。

>ピローネ
クレイマンの配下なのだが、前に出てきたことあったっけ? ディアブロ(その時点ではネームレス)がラーゼンの放った魔法を撃ち返して殺されたことになっていることになっているが、何だか唐突な“ご紹介”。アプリ「マガポケ」でスピンオフの『転スラ日記』とか言うのを読んでいるのだが、そちらの進行度合いが偶然にも私が読んでる既刊とちょうどいい具合にシンクロしている(僅かに『転スラ日記』の方が“遅い”ので、ネタバレの心配もない)。そちらではちょこっとだけ出番があった。

>シュークリームを食べるラプラス
何かを「カポ」と嵌める描写があるのだが……そうか、仮面外してシュークリーム食べとったんか。いや、何となく、この世界の住人だから仮面のままでも飲食できるのかと。というか、そういう顔なんだと思い込んでたけどこれ仮面なんだねー。下にどんな顔があるのやら。

【こちら葛飾区亀有公園前派出所】
 ようやくちょっとずつ私の思う「面白い『こち亀』」になってきた。あと、知ってる話も増えてきた。
 『こち亀』のストーリーに突っ込みを入れ出すとキリがないというか話が成立しないのだが、あまりにもこれは酷い(笑)と思ったので、秋の旅行の話について思うところをあれこれと。

>6人乗りのフェラーリ
そんなのが本当にあるのかと検索して調べてしまったではないか。横並びにした理由は? せめて前後だろう。そのせいで横幅が広く、2車線使って走るとか……警察官がそんなことしてていいのか? ってか走れる道が限定され過ぎてて使いにくいだろう……。

>部長「冷蔵庫がないぞ」
>中川「電話で気軽に注文できるので必要ない」
いや、その電話が面倒だし、タイムラグが発生するのが不便だよ。

>4人部屋
これ、誰のミスかが気になる。こっち側の手落ちだったら仕方がないけど、ホテル側だったらもうちょっと手厚い補填をしなきゃ。ってか広いコテージなんだし、外でテントじゃなくせめてコテージ内で寝袋にしてあげろよ。そして部長が問答無用で両津と本田の2人をテントに放り出す。酷い。両津は普段の行いがあるからまだしも、本田は完全にとばっちり。

>定価で売れ!
悪天候で道が塞がり、ふもとの雑貨店であれこれ買い占めてきたものを高額で転売する両津に怒る部長。だが両津の言い分にも一定の説得力がある(但し、金額が高すぎるためあまり擁護できない)。横に中川と麗子がいるんだし、2人に買い取らせるのが一番良かったんじゃないの?

【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい】
 うおっと……12巻の表紙はショッカーの怪人だったのか。まあヒーローかと言われるとちょっと違うような気もしていたが、蜘蛛男と蝙蝠男に比べて癖のないデザインだったから……いや、改めて見るとやっぱり癖あるか。表紙の話をしていて、本11巻の表紙がサンダーライコであることをようやく理解した。何かこの作品、一部キャラは本編中と表紙で雰囲気違わなくない? 表紙のライコイケメン過ぎるんだけど! あと1つ、10巻読んでて気付いていなかったことが。夢三郎が訪れた高校で出迎えしたアサノ……この人1巻で出てきた岡田先生に片想いしてる学生か! 夢三郎のコスプレするとかも含めて、何かもういろいろとヤバいやつだな……この漫画でヤバくないやつって少数派だけどさ!

【新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。】
 リック対ブロストンによる決勝戦。このカード、作品のラストに持ってきても良かったんじゃないの? もしかしたら原作者は、人気がなかった場合にいつでも打ち切れるように早めのタイミングで消化しておきたかったのかもしれない?
 ブロストンの過去、オリハルコンフィスト設立の経緯が語られ、そしてブロストンは自分の望みが叶っていたことを知り、満たされた気分で倒れる。決勝戦は「試合に勝って勝負に敗れる」形でブロストン優勝に終わる。真面目な話はここまでで、手に入れたチャンピオンベルトから悪びれもせず宝玉を偽物と入れ替える。アンジェリカは立場上はそれを咎めなければいけないのだが、もちろんこの連中に何言っても無駄なのは良く知ってるのでただただ困惑の表情で見守る。その後ベルト返上したので暫定的に預かることになった前チャンピオンケルヴィンも、宝玉のすり替えに気付いたもののノータッチ。こういった緩いところ大好きだなー。
 最後にヤバそうな王国騎士が登場する。現在連載中の最新話までの間にこのキャラは登場していない(はず)のだが、一体コイツは何者なのか。再登場が楽しみだ。

【鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!】
 鴻池剛が運営するウェブサイト『ウッドブック』に掲載されていたエッセイ漫画のうち、愛猫の「ぽんた」に関するものを収録した単行本だ。私はウェブで多分全部読んでいるのだが、単行本を買ってみる気分になった。描き下ろしに入るまでは大体内容を覚えていたのだが……描き下ろしのボリュームが思いのほかたっぷりで、遅きに失した感もある。
 しかし改めてみるとぽんた、鴻池剛(飼い主)に対して実に態度が冷たい。猫ってこんなもんと言われたらそれまでなのだが……ツイッターで見る某小説家のネコチャンはめちゃくちゃ懐いているぞ。それと比べるとツヨシが不憫というか何というか。俺だったら途中で放棄してそう。そう考えると鴻池剛は偉い!

【グラゼニ〜大リーグ編〜】
 アプリの連載でちらっと読んだりしていたのだが、この巻に関しては全く見ていなかった模様。続く話を読んで王嶋という選手が登場していたのは知っていたのだが、巨○(*1)のONコンビ足したような名前だと思ってたのにむしろ大谷翔平だったのかよ!

*1 阪神ファンは辞めたがアンチ○人は継続中である。

【昭和のグラゼニ】
 作品の舞台である「リッキョー大学」、そのモデルとなったと思われる大学のそれも野球部で何か不祥事起きてなかったっけ?
 あとがきっぽいおまけですんごいこと書いてあった。原作が作画に出した注文というのが「昭和かよ!」という内容。いや、漫画の時代は昭和なんですがね。その昭和っぽさを出すために、トーンや定規をなるべく使わないように、とのこと。それに応えて作画側もアナログでの作業という……なるほど確かに昭和感が出てる!
 77頁に出てきた電車も旧型国電っぽい。架線が掛かれてなかったりパンタグラフがなかったりはするものの、旧型国電らしさは出ている。ヘッドライトは屋根上だし、左右にステップがあり、そしてウィンドシル・ヘッダーの描写も。先頭車に両開きの扉があるが、多分これはクハユニか何かをきっちり描写しているとみられる。

【ぐらんぶる】
 硬貨の裏表が逆だぜ?と思ったら幕間ページで解説が出てた。なーるほどわざとだったのか。と見せかけて実は間違えただけで、単行本で「敢えて逆にしたんだよ」って言って取り繕ったとかだったりして?
 まさかの流れ弾で千紗の2番目に大切なものが発覚……この漫画で一番次の巻が気になる終わり方したぞ!!!

>「これは少数派を当てないと飲めないゲームなんだろう?」
この巻で一番笑った。飲むことしか考えてない先輩たち……さすがやで!

>「コイツの記憶が飛ばせない」
そんな「なんとかマンが倒せない」みたいな。

>「褒めるな」「褒め言葉なんだ……?」
「重度の○○オタク」は褒め言葉では?

>伊豆大学では学食が3つ
まあ大抵の大学でそうじゃないですかね。ウチは4つか5つあったけど。学部変わってないのに1〜3年の時と4年の時で主に利用する場所が変わったり……この漫画みたいに女の子が目当てとかじゃないぞ! そんな行動力あったら三十路に入る前に結婚しとったわ!(その後離婚するかしないかは別問題として)

>(カバー下裏表紙)海を漂うような心地よさ
千紗が騙されたぁぁぁぁぁ! 多分それ書いたやつ海を漂う心地よさなんて知らないぞ何なら海を漂ったことすらないぞ!! お前の方がよっぽど詳しいぞ!!!

【トリリオンゲーム】
 急転直下。上手く行くところまではじっくりやって、その後潰されるところは一瞬。展開はやーい。
 一時期だけにせよホストの経験があるガク……しかしその前後で対人コミュニケーション?能力の変化が見られない。どこぞのツヨシみたいに急に陽キャになられても困るのだが、全く成長していないのはどういうことだろう。スーツでビシって決めてるシーンはあるのに。夜の仕事の悪い影響を受けなかった、ということにしておこうか。
 後半は次なる一手が始まる。密園の社長も加えての新プロジェクト。祁答院も完全にこっち側に引っ張り込んで……あれ? もしかしてこれ、どんどん仲間が増えていく感じなのかな。今のところ未来のシーンにはガク(と水樹)しか出て来ないけど、完結の話ではみんな揃っての大団円が見たいね。

>天王寺陽
ハルの本名フルネーム……初めて出てきたと思ったら実は1巻のPC画面の中でメールの宛先として出て来てた。ところでだけど最近天王寺って苗字よく見るなあ。どこかの流れで行くとガクは阿倍野か今宮かあたりかな? 

―――――
 近所の本屋への入荷が不安定な『あおざくら』、今回の30巻は2冊置いてあるのを確認。もしかしたら3冊以上入荷してて私が行くまでに売れただけかもしれないが。前回はまだ棚に並べられる前のものを店員さんに言って取ってもらったのだが、多分1冊しか入ってなかった。ここ最近で3〜4冊入荷してたこともあるしでよく分からない。普段は何冊ぐらい売れているのか気になるところ。
 先月で完結した『Infini-T』に代わるのは『猫のぽんた』。もちろん両者に関連性はなく、『ぽんた』買うって決めたときに、既刊3冊だから『Infini-T』の後に入れると12月分まで埋まるからちょうどいいって思っただけ。なお、本ページ掲載の順序は、新刊は発売日順で既刊は「購入を決定した順序」になる。9月以降の既刊でいの一番に決まったのが『ぽんた』だったので、『違国日記』と『グラゼニ』の間に割って入る形になった。

(2023.10.31)
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