鉄道模型制作報告
「旧型国電 東海道山陽緩行線(II)」その10
いつかどこかで見た光景

 前にも書いたことだが、同じジャンル(旧国や阪急)を作り続けているため、回を追うごとにどうしても「前と同じ工程」が何度も出てくる。今日のスタートも過去に出てきた作業。くり抜いたドアはエッチングパーツをはめ込むが、あらかじめグレーで塗っておく。重要なのは裏側で、ここが金属地のままだと完成後に車両内部で光を反射して悪目立ちするからだ。今回はついでに、クロハ59改クハ68の窓割を変更した個所のプラ板(白色)にもグレーを塗っておいた。

 この後ドアを瞬間接着剤で固定して、さらに箱状に組み上げていく。

半流40系は屋根の延長をする

 GMの51系はほぼスケール通りなのだが、40系は実車よりやや長い。半流40系は40系と51系のニコイチで作るのだが、メインの部分が40系とあってスケールよりも長くなってしまう。屋根板の長さが足りないので、以前改造に使った余り素材を利用して切り継ぎ延長する。
 以前はプラ板を挟んで削り出して不足分の長さを補っていたのだが、屋根板が余ってからは切り継ぎに変更している。いつ余ったかというと大糸線黒標記のクモハ41117で、妻面が切妻構造をしているために根本的に屋根長さが足りず、バルクパーツで51系の屋根を1枚用意した。

作業後

 切り継いだ後、パテで隙間を埋めて作業完了。

理論上同じRのはずだが、微妙な段差が生じる

 同じ金型から生まれたパーツ同士を切り継ぎしているので理論上は同じカーブを描くはずだが、いろいろあって(制作者の技量不足?)微妙な段差が生じる。その段差がパテの残り具合に表れる。

その他諸々

 やっとこさ全8両が箱になった。その後ベンチレーターの穴を開け……今回クロハ改造車が2両もいて間隔が難しかったが、図面を元に推測して位置を決めた。要は不揃いであればそれっぽい感じになるということだ。金属車体の5両については、一応説明書に寸法が出ているものの、これまた図面と見比べながら自分が納得行くように若干の調整している。クハ79と戦前型3両はカトーのAssyのヘッドライト(飯田線用)が入るように角穴を開けた。

 この後は戦前型3両の屋上ステップ、クモハとクハの配管、クモハクハの手すりの取り付け、金属車両5両の床板スペーサー……書き出してみると塗装に移るまでまだもうちょっとかかりそうだ。

今週のボツ

 パンタグラフの台座だが、以前作った寸法だと若干低いような気がして、今回少し嵩上げしたものを作ってみた(左)。ところが嵩上げし過ぎのようでボツ。これなら前のもの(右)の方がマシということで、引き続き初期ロットを活用していく。

(2023.08.06)
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